(2)条件変更すると新たな追加融資は受けられない
条件変更をして返済負担を軽減しますと、単純に返済期間が
延びてホッとするところですが、本人の申し出によりこの条件
変更をしますと、新たな追加融資を受けることは基本的に
できなくなることを知っておいてください。
それでは金融機関はいつから追加融資に応じてくれるように
なるかと心配になるところですが、一般的には、完済しなければ
追加融資に応じてくれません。ただし、特別の事情があれば
融資に応じることもあります。
不動産担保があっても、現在のようなデフレのときは、
不動産の時価評価割れにより担保割れを起こしているケースが
多くありますから、期待どおりうまくいくとは限りません。
(3)他の金融機関の追加融資にも影響
また、返済条件の変更を申し出ると、その申し出をした
金融機関だけでなく、その他の金融機関を含めて、追加融資を
受けることが困難となります。基本となるこの考え方を
あらかじめ知っておくとよいでしょう。
返済条件の変更は、新たな融資を受けたことと同じと
考えます。これは、返済が延長された分だけ、資金的に助かる
ので融資を受けたことと同じ効果があるからです。